マンションを買う、マンションに住む際の基礎知識及び用語など

マンションに住むにあたり、基本的な知識(頭に入れておいた方が良いもの)を紹介したいと思います。
住んでいる間に覚えていくことはあるかと思いますが、マンションを購入する際にも役立つ情報、知識となります。

  • 区分所有者(オーナー)、賃借人

区分所有者はマンションの部屋のオーナーで、購入した本人を指します。賃借人は、文字通りマンションの1室に賃貸で居住している人のことを指します。

  • 専有部分、共用部分、専用使用権

専有部分とは、マンションの部屋の中を指します。対して共用部分は部屋の中以外の部分(ベランダ、エントランス、階段、廊下、エレベーターなど)を指します。
専用使用権とは、共用部分ではあるが、各個人が責任を持って専用に使用する部分(ベランダ、窓サッシ、専用庭、ポーチ)を指し、ベランダの清掃は、共用部分であってもその部屋の居住者しか利用しない為、その居住者が責任を持って行うこととされています。
また、窓サッシなども共用部分になりますが、戸車の劣化による交換などは、日常の使用に伴う劣化と判断され個人の負担で交換が必要になります。
対して、ベランダ床の防水の更新や、手すりの塗装などは、管理組合の費用で実施されます。
専用使用部分の工事費用負担区分は複雑なので、ベランダの補修などで困った場合は、負担区分を管理会社に相談することをオススメします。

  • 管理規約、使用細則

管理規約、使用細則はマンションのルールブック、法律になります。例えば、管理規約には住戸内を事務所として利用してはいけないといったことや、理事会役員の人数など、基本的な項目が記載されており、使用細則は、駐車場の利用方法の詳細などが捕捉される形で記載されます。
マンションを購入したら、まず規約の内容を確認し、大切に保管しておくことをオススメします。

  • 総会、理事会

マンションでは、様々な工事の実施や、ルール(管理規約)の追加、変更など、さまざまな検討事項がありますが、毎回全オーナーで話し合いをするわけにもいかないため、オーナーを代表して数名が、理事会役員として選任(または立候補)されます。
理事会役員の任期は、マンションにより異なりますが、1年、もしくは2年のところが殆どです。
理事会は、理事長、副理事長、理事、監事と役職があり、年に数回しか開催しない年もあれば、月に1回程度開催する年もあり、その年に検討すべき内容で頻度は異なってきます。
先ほど記載した工事の実施、規約の変更などについて決定をするためには、理事会で大まかな内容を決定した後に、総会で決議を取ることが必要となります。
基本的には総会は年に1度開催される定期総会と、手順を踏めばいつでも開催ができる臨時総会に分かれており、年に1度の定期総会では、1年間の理事会の活動報告、マンションの収支会計報告などが行われます。
この総会は、マンションの全オーナーに案内が送付され、全オーナーに参加の権限があります。
総会及び理事会の進行は、管理会社が主導になることが多く見られますが、理事長は議長としてある程度の進行を自身で行うことが一般的です。この総会も、理事会が主体となり開催する会となります。

  • 管理費、修繕積立金

マンションを購入した場合、必ず毎月発生するものが、管理費、修繕積立金になります。
基本的にマンションでは、管理費会計、修繕積立金会計と、2つの口座を持ちます。
この管理費、修繕積立金の金額は、各部屋によって異なります。
計算方法は、マンション毎に定められた㎡単価に部屋の面積をかけた数字になり、例えば㎡単価が100円で、部屋の面積が80㎡であれば、100円×80㎡=8,000円となります。
管理費会計は、一般的にマンションの共用部分の電気料金、水道料金、管理会社への委託費、エレベーターや駐車場の保守費等の支払いに使われます。
対して修繕積立金会計は、マンションで実施される工事の費用を積み立て、工事の支払いをする会計になります。
修繕積立金会計については、マンションを新築で購入した場合、修繕積立基金として、各戸数十万円、戸数の少ないマンションだと数百万円の徴収があります。

  • 長期修繕計画

文字通りマンションの修繕計画になります。向こう30年程度の修繕計画となり、この計画に基づき修繕積立金の金額が算出されます。計画通りに工事ができるよう、きちんと修繕積立金を改訂していかないと、いざという時に修繕積立金が不足し、一時金の徴収や、資金の借り入れが必要になることがあります。
中古マンションを購入する際は、この長期修繕計画と、対して現行の修繕積立金が幾らなのかを確認しておく必要があります。

今回の内容は最低限の内容であり、捕捉をしようと思えばいくらでも補足することができますが、最低限の知識としてまずは知っておくべき内容としてまとめさせて頂きました。

Follow me!

コメントを残す